インプラントの治療期間中の仮歯について
インプラントの治癒期間中の仮歯について
基本的には、インプラントは人工歯根を埋入してからしばらくの間は治癒期間を取ります。
顎の骨の状態によって治癒期間は異なりますが、短くても三ヶ月は上部構造を設置することができません。
治癒期間中は、今までお使いだった入れ歯を少し作り直したり、専用の仮歯をつけることができるので、治癒期間中に歯がない状態を強いられることはありません。
イミディエートロード(即時負荷)について
イミディエートロード(即時負荷)という、インプラントを埋入した日にインプラントの上にレジンという樹脂で仮歯を作り噛むことも可能になりました。
ただし、これはその埋入する部位の骨量、骨密度、本数、埋入時の初期固定の強さなどによって、できる場合とできない場合があります。
イミディエートロードの治療の流れ
治療前 |
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治療前の写真です。37歳女性、歯周病により下顎の前歯がグラグラした状態でした。レントゲンで見ると歯槽骨(顎の骨)が歯周病により大部分が吸収されているのが分かります。 |
インプラントの埋入 |
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下顎には神経が通っているので、神経を避けてインプラントの埋入位置を決めます。
抜歯と同時にインプラントを6本埋入しました。右図がインプラント埋入後のレントゲン写真です。 |
仮歯の作成 |
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埋入手術が終わったら、患者さんに休憩して頂きます。その間、仮歯の作成を行います。
手術後の歯型を元にレジンという素材で仮歯を作ります。 |
仮歯の装着 |
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仮歯が完成したら、その日のうちに装着する事ができます。埋入したインプラントが骨と結合するまでの数ヶ月間、仮歯を使う事ができるので日常生活に支障がありません。 |
イミディエートロード(即時負荷)のメリット
・手術直後から審美的機能回復ができます。(歯がない期間がまったくありません)
・職業など、何らかの理由で義歯(入れ歯)が入れられない方でもインプラント治療が可能です。
・二次オペの必要がありません。
・この方の場合は、同日に抜歯とインプラントの埋入と仮歯の装着まで行いました。
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